療育系記事【事例紹介】「走り出してしまう」6歳の男の子に必要だったのは、“止める”ことではなく、“受け止める”こと。

こちらのページは、にじいろPLUSに関するページです。

にじいろPLUS
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にじいろPLUS療育には、元気いっぱいな男の子が通っています。

特性として多動があり、初めてお会いしたときも、話しかけるより先に走り出してしまうほどのエネルギーにあふれていました。

ご家庭からのご相談は、「とにかくじっとしていられない」「買い物や外出時も急に走っていってしまうので困っている」というものでした。

ご家族の心配も大きく、これからの就学に向けて不安を感じておられました。

まずは“止めさせる”のではなく、“思いきりやらせてみる”

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にじいろPLUSでは、この子の「動きたい!」という気持ちをまずは受け止めました。
「走ってはいけない」ではなく、「走りたい気持ちをどう生かすか」からスタートしたのです。

幸いなことに、にじいろプラスでは、広々としたプレイルームがあります。

屋内の活動の中で、思い切り走ったり、身体を大きく使ったりできる環境を整えました。

そしてその合間に、指導員がしっかりと声をかけます。

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「今、誰の話を聞くときかな?」
「お顔を見てくれると嬉しいな」
「ちょっと止まって、一緒に考えてみようか」

強制ではなく、会話の中で少しずつ、「今はどうする時間かな?」を一緒に確認していくスタイルを大切にしました。

“目を見る”こと、“話を聞く”ことが少しずつ育っていく

走りたい気持ちを抑えるのではなく、満たしたうえで、要所要所で「人の目を見る」「話を聞く」「話を聞いてもらう」というコミュニケーションの大切な要素を、遊びの中で体感していきました。

最初は、目も合わず、話もなかなか聞き入れられなかった男の子ですが、通所を重ねるうちに、指導員の声に一瞬立ち止まって耳を傾けるように。

 

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“理解してくれる大人”との出会いが、子どもの変化を引き出す
この子の変化は、何かを“制限”したからではありません。

「動きたい」「聞いてほしい」という本音をまるごと受け止めながら、タイミングを見て伝え、育てていくプロセスの中で育まれた“信頼関係”が土台にありました。

子どもたちは、“理解してくれる大人”との出会いで、大きく変わっていきます。
にじいろPLUS療育では、どの子にも「その子らしさ」を大切にした関わりを続けています。

そして、こういった特性持ちのお子様を、保護者様だけでどうにかするというのは、本当に大変だと思います。

例えば、動き回るから、物を落とす、壊す、その度に片付けや、状況によっては出費がかさんだりと…

また、御夫婦や、家族全体で対応出来ず、お母様、お父様、それぞれ単独で対応しないと行けないご家庭もあると思います。

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にじいろプラスにお子様を預けていただくことで、結果的に保護者様が、フッと楽になる時間が作れればとも思います。

お子様だけではなく、保護者様にも良い影響につながるように今後も一人ひとりの特性に合わせた療育を行ってまいります。