
鍋島のなないろテラス(彩虹グループ)では、室内と屋外の両方を活かした活動を通じて、子どもたちの「からだ」と「こころ」の育ちをサポートしています。

今回は、日々の活動の様子をたっぷりとお届けします。
安全設計のトランポリンで、全身運動と感覚統合を


各施設に設置している室内用トランポリン。
一般的なトランポリンとは異なり、怪我をしないよう設計された専用のものを使用しています。
跳ぶという動作は、全身の筋肉を使うだけでなく、バランス感覚や固有受容感覚(自分の体の位置を感じる力)を刺激します。
楽しみながら自然と感覚統合を促せる、優れた療育ツールのひとつです。
佐賀市鍋島エリアの自然の中で、昆虫探し・お散歩活動

近くの公園へのお散歩も、大切な療育活動のひとつです。

安全な場所を選んで歩き、バッタや小さな昆虫を探します。
歩くこと自体が体幹やバランス感覚を育て、目的を持って歩くことで集中力も自然と高まっていきます。

草むらをそっとのぞき込む、地面に近づいて目を凝らす。
昆虫を探すという行動は、集中して対象を観察する力や、「いた・いない」を判断する注意力を養います。

見つけた喜びを誰かと共有する。
それだけで、その場に自然なコミュニケーションが生まれます。

「あそこにいた!」「こっちにもいるよ!」
一人ではなく、誰かと一緒に探すという体験が、自然とコミュニケーション力を育てていきます。
言葉にして伝える、相手の言葉を受け取る。
そのやりとりの積み重ねが、社会性の土台となっていきます。

夢中になって探している様子が伝わってきます。
こうした「何かに没頭する体験」は、子どもの意欲や探究心の芽を育てる大切な時間です。

友だちと顔を寄せ合って何かを発見した瞬間。
言葉がなくても、同じものを見て同じ気持ちになれる——そんな共感の経験が、人と関わる楽しさへとつながっていきます。

近くの安全な場所を選んで、みんなで一緒に昆虫探し。

歩きながら周囲の環境に気づく力、危険を避けながら行動する判断力も、自然と身についていきます。


草の中をじっくり観察する子、遠くを見渡してバッタを探す子。
それぞれのやり方で夢中になれる——そのどれもが正解です。


公園では昆虫探しにとどまらず、いろんな遊び方を子どもたち自身が見つけていきます。

「次は何をしようか」と考える力も、療育の中で大切にしている要素のひとつです。
たんぽぽの綿毛、花飾り、動物とのふれあい——自然体験が感性を育てる

たんぽぽの綿毛をふうっと吹き飛ばす体験。

現代の子どもたちにとっては、意外と初めての体験になることも少なくありません。
息を調節して吹く動作は、口腔機能の発達にも働きかけます。

綿毛がふわふわと舞い上がる様子に、思わず目で追いかける子どもたち。
視覚的な追跡(ビジョントレーニング)としての効果も期待できます。

小さな自然のものと向き合うひとときが、感性をやわらかく育てていきます。

花を摘んで、花飾りを作る。
細かな茎を扱う指先の動きは、微細運動の練習にもなっています。

「どの花にしようかな」と選ぶ判断や、完成させるまでの集中も、自然な形で培われていきます。

できあがった花飾りを見て、満足そうな表情。
「自分で作った」という達成感は、自信と自己肯定感につながる大切な経験です。

動物とのふれあいも、大切な体験のひとつです。

やさしく触れる、相手の様子をよく見る、急に動かない
動物との関わりの中で、自然と「相手を思いやる行動」が育まれていきます。

画面の中では得られない「本物の感触・におい・温かさ」が、感性と情緒の発達を支えます。
遊具・身体活動で、バランス感覚と運動機能を伸ばす

室内では指導員と一緒に、全身をダイナミックに動かして遊びます。

子どもの力加減や体の使い方を見ながら、一人ひとりに合った関わり方をしています。
思いきり動ける安心感が、子どもの挑戦する気持ちを引き出します。

大きく動く、跳ぶ、支えてもらいながら体勢を変える。
こうした全身運動は、筋力・体幹・固有受容感覚をまとめて育てる機会になっています。

走り回って、滑り台を滑り終えてポーズ!
順番を待つ、友達の様子を見て自分の番を知る——こうした「待つ力」も療育の大切な要素です。

滑る、着地する、次の動きへ移る。
一連の流れの中で、体の動かし方を学んでいきます。



友だちが滑るのを見ながら自分の番を待つ。



その時間も、相手の動きを目で追う観察力や、自分の気持ちを抑える自己制御の練習になっています。

バランスを保ちながら前に進む活動。
簡単そうに見えますが、体幹や平衡感覚への働きかけが大きいものです。

腕を広げてバランスをとりながら、一歩一歩確かめるように進んでいきます。
転ばないように集中する、体の感覚に意識を向ける——こうした活動が、日常生活の中での体の使い方にもつながっていきます。
外食体験も療育——フォークの使い方、食事マナーの学び

外の飲食店で食事をする体験も、療育の一環として取り組んでいます。
施設の中とは違う環境に入ること自体が、適応力を育てる機会になっています。

「できた!」という小さな成功体験の積み重ねが、自己肯定感を育てていきます。
フォークをどう持てばこぼれないか。
口へ運ぶために手首をどう動かすか。
そうした微細運動の一つひとつを、実際の食事場面の中で丁寧に伝えていきます。
「教わる」のではなく「場面の中で自然に身につける」ことを大切にしています。
植物を育てる・ゲームで競う——室内活動でも多彩な学びを

室内では、ゲーム形式の活動も取り入れています。
もらえるものが変わったり、競い合う場面があったり——適度な緊張感の中で、気持ちをコントロールする力が育まれます。
勝っても負けても、仲良く楽しむ。
その経験が、感情のコントロールや相手を尊重する気持ちへとつながっていきます。



ゲームの内容や結果よりも、一緒に取り組む過程の中に、本当の学びがあります。
指導員はその様子をしっかり見守りながら、必要な場面でそっと関わっています。

それぞれが植物を育てる活動も継続中です。

水やりを忘れず続けること、芽が出たか毎日確認すること——日々の小さな積み重ねが、責任感と継続する力を養います。
自分が育てた植物が成長していく様子は、何にも代えがたい達成感を与えてくれます。
なないろテラス鍋島(彩虹グループ)では、「日常のあらゆる場面が療育になる」という考え方を大切にしています。
遊び・自然体験・食事・待つこと——子どもたちが経験するすべての時間に、成長のヒントが詰まっています。

「楽しかった!」その一言の裏に、どれだけの学びがあるか。私たちはその一つひとつを、丁寧に積み上げていきます。
なないろテラス鍋島の活動にご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
見学のご相談も随時受け付けています。

